見出し画像

ライフスタイルデザイナーの仕事ってどんな仕事するの? リノベる9年目のベテラン設計士に内定者がインタビューしてみた

こんにちは!内定者の梅林です!

このnoteでは、応募者の皆さまからよく質問いただく具体的な仕事内容や人、社内の雰囲気など、様々なリノベる情報をお届けします。

今回のテーマは、「ライフスタイルデザイナーの仕事ってどんな仕事するの?リノベる9年目のベテラン設計士に内定者がインタビューしてみた」です。住宅リノベーションにおけるライフスタイルデザイナーの仕事ややりがいなどをリノベーション本部首都圏設計施工部の石岡さんにインタビューいたしました!

リノベーション本部首都圏設計施工部  石岡 多恵子さん

画像1

ライフスタイルデザイナー
リノベるの設計士。お客さまの未来のライフスタイルをデザインし、たったひとつの「自分らしい暮らし」をカタチにしていくお仕事

求められる設計士になるためにリノべるへ

ーー石岡さん、本日はよろしくお願いします!
さっそくですが、簡単に自己紹介をお願いします。

よろしくお願いします。
リノベーション本部首都圏設計・施工部の石岡です。

私は、大手ゼネコンの下請会社で施工図作成に携わった後、アトリエ系建築設計事務所で新築デザイナーズマンションや建売住宅の設計、保養所のリノベーション設計をしていました。建築設計事務所では職人と一緒にマンションリノベーションの現場作業にも携わったことがあり、後々のリノベるの経験に活きている部分もあります。リノベるには、2013年に入社しました。

ーー様々な経験をされていたのですね。
リノベるではどのようなお仕事をされてきたのですか。

入社してから、一貫してライフスタイルデザイナー(以下デザイナー)として、個人のお客さまの住宅リノベーションの設計を行っています。今年で入社9年目になります。実は私、リノベるの社員番号が21番目なんですよ!

ーーなんと21番目にリノベるに入社されたのですね!
リノベるへの入社の決め手は何だったのでしょうか。

入社の決め手は、自分に足りないものを得ることができる環境だと考えたからです。

ーー当時の石岡さんが自分に足りないと思っていたものとは何ですか?

お客さまと接する力です。具体的にはお客さまと信頼関係を築き、お客さまの想いを引き出して、それをカタチにする力です。

前職のアトリエ系建築設計事務所では、建築家である所長の個性が反映されるような設計を行っていました。お客さまもその個性的なデザインを求めて依頼をしてくださることがほとんどでした。なので、お客さまの意図を深く汲んで設計することは強く必要とされていなかったです。

ただ今後どんな設計士になりたいかを考えたときに、設計士として求め続けられる存在でありたいと思いました。求められるためには、一人一人のお客さまのためを考えたデザインをすることが、流行にとらわれず、より長く、より多くの人に求められると感じました。

その点リノベるでは、一人一人のお客さまに合わせた暮らしを実現していて、設計士として成長できる環境だと感じました。

ーー設計士として成長するためにリノべるへの入社を決めたのですね!
振り返ってみてどうですか?

ライフスタイルコーディネーター(以下コーディネーター)からお客さまとの信頼関係の築き方やお客さまの想いの引き出し方を学ぶことが多かったです。「お客さまらしい」暮らしを実現するためには、お客さまの想いをどれだけくみとれるかが大切です。その想いをお客さまから聞くには、お客さまとの信頼関係を築いたうえで、お客さまのことを一歩踏み込んでお伺いすることが必要です。

リノベるの社員は、リノベるのValueである「中から目線。」というブレない軸を持って、お客さまと接するからこそ、信頼関係を築くことができ、お客さまのことを一歩踏み込んで聞けているように感じます。周りのその姿勢にいつも刺激をもらっていますし、学ばせてもらっています。

中から目線.

ライフスタイルデザイナーの業務内容

ーーお客さまのことを想って行動するからこそ、お客さまの想いを引き出せているのですね!ここからはリノベるの設計の業務についてを教えてください。

設計の業務は、大きく6つに分けられます。コーディネーターからの引継ぎ、物件の現地調査、プラン作成、打合せ、積算、現場管理です。

画像7

ーー幅広く業務を担当するのですね。詳細を聞かせてください。最初の引継ぎではどのようなことを引き継ぐのですか?

お客さまの暮らしのコンセプトや、設計に必要なご予算・マンション情報(大規模修繕の情報、中古マンションならではのリノベーションでは変えられない部分の情報など)を引き継いでいます。

特に引継ぎで大事にしているのは、暮らしのコンセプトをしっかり確認することです。なぜなら、暮らしのコンセプトがデザインを決める上での大きな軸となるからです。

「暮らしのコンセプト」はコーディネーターがカウンセリングでお客さまと一緒に整理しています。お客さまの過去(どんな暮らしをされてきたのか)、現在(今どんな暮らしをされているのか)、未来(今後どんな暮らしをしていきたいのか)をお伺いしたうえで、そのお客さまらしさや暮らしに対する想いをつめた「暮らしのコンセプト」を一緒に決めていくのです。

お客さまのなかには、やりたいことがたくさんあって、優先順位をつけづらいとおっしゃるお客さまもいます。ロフトもつけたいし、アイランドキッチンもしたいし、小上がりも欲しいなど。そのときに暮らしのコンセプトを軸に、多くのやりたいことの優先順位をつけています。

ーー軸となるコンセプトがあるとお客さまは決断しやすそうですね。プラン作成はどのように作成されるのですか。

まずは、お客さまのご要望をもとに作ります。そこから、設計者目線でのご提案を含めた案を追加し、複数パターン作ります。例えば、部屋を広くとるパターン、収納量を増やすパターンなど、暮らしのコンセプトをふまえて、お客さまのやりたいことと設計者の視点という2軸でつくって、それらをもとにお客さまと間取りのすり合わせをしていきます。

ーープランを準備した後に、お客さまとの打ち合わせが始まるのですね!お客さまのベストな暮らしをカタチにするのは難しそうです。

そうですね。お客さまひとりひとりでそのカタチは異なるので難しいですが、それがやりがいでもあります。暮らしのコンセプトをもとにお客さまのやりたいことの確認やその優先順位を決めていきますが、それでもお客さまが迷われた際は、普段の暮らしとこれからの暮らしについてお聞きしています。

例えば、ご家族のお客さまからアイランドキッチンにしたいという要望があるが、アイランドキッチンを設置する間取りでは、他のやりたいことが叶えられないとします。こういった場合、「普段はどのようにキッチンを使っていますか。」「これからどのようにキッチンを使っていきたいですか」という質問を投げかけます。

答えが「奥さま一人で料理をしている/したい」という場合は、アイランドキッチンである必要性はあるのか、考え直します。答えが「家族で料理をしている/したい」であれば、数人で同時に囲めるアイランドキッチンが、ご家族の暮らしをつくる上で大切であるかもしれません。普段の暮らしとこれからの暮らしを聞くことで、優先順位をつけるヒントを探しています。

画像3

ーー他にも工夫していることはありますか?

コーディネーターからの引き継ぎ時点でお客さまのやりたいことに迷われている場合は、設計打ち合わせの前にお客さまに事前準備をお願いしています。

例えば、設計の打ち合わせの前に、お客さまにインスタグラムなどで好みの内装などを調べておいていただき、どんな暮らしがしたいのかをイメージしてもらう、などです。sugata(※後述)で好みのリノベデザインや仕様を選びますが、SNS等でいろんな実例をみていただくことで、お客さまは自分のやりたいことを具体的に考えることができます。

ーー事前に考えてもらうことで、当日の打ち合わせの内容が濃くなりそうですね。リノベる社内の設計環境はどうですか?

設計環境は、いい意味で仕組みがかなり整っていると思います。例えば、図面作成の負荷を減らすために、図面の書き方のデータやルールが設計メンバー内で共有されています。データを活用し、ルールにのっとって進めることで図面作成をスムーズに行えるようにしています。

あとはテクノロジーのサポートも大きいです。sugataというお客さまに暮らしのスタイルを自動で提案するアプリがあります。お客さまがsugataで事前に好きな事例を選ぶと、お客さまの好みの素材やティストをまとめた自動仕様表が出来上がります。これをもとに打ち合わせができるので、お客さまと細かなティストや仕様のイメージをすり合わせる時間を短縮できます。

これらの仕組みやテクノロジーのサポートがあるので、お客さまの理想の暮らしを実現させるためのアイディア出しや設計に集中できる環境です。

画像4


業務のやりがい

ーー仕事のやりがいをお聞きしてもよろしいでしょうか。

2つあります。ひとつは、お客さまが暮らしを楽しまれている姿を見るときです。施工後に取材やアフターフォローなどで、お客さまの自宅にお伺いした時、「お客さまらしい」暮らしを楽しまれていたり、暮らしの楽しみがどんどん増えている姿を見ることがとてもやりがいです。

例えば、5年前に担当したお客さまに取材でお伺いした際のことです。家の間取りを活かして新しく植物を飾ったり、お子様の成長に合わせて洗面の踏み台を自作されているとお聞きしました。

またお客さまが暮らしを楽しんでいる投稿を「#リノベる。Days」でみかけると、やりがいを感じると同時に、暮らしの楽しみ方も学べています。施工後も、お客さまの暮らしの楽しみが増え、私自身の暮らし方のナレッジが溜まっていくのは、リノべるならではのやりがいだなと感じます。

ふたつ目は、現場パートナーから褒めていただけるときです。リノべるのデザイナー職は、現場管理もするので、現場パートナーとの距離が近く、いろんなお声をいただけます。

現場パートナーの仕事の流れを把握し、必要な情報を前もってお伝えしておくなどの、先回りの行動をすることで、パートナーの方から「仕事がしやすい!」と言ってもらえることがとても嬉しいです。リノベるという会社だけでなく、イチ設計士である私に信頼をいただいていることを感じるときに自身の成長ややりがいを感じています。

画像5

ーーお客さまとも工事パートナーとも距離が近く、直接フィードバックを頂ける環境はやりがいを感じますね!
同時に、リノベるならではの大変なこともありますか?

業務領域が幅広く、体力と頭のどちらも使うところです。例えば、現場調査では体力を使います。現場調査では限られた時間で、現地の調査を全て行います。

あとはリノベるだけではないですが、竣工確認も体力を使いますね。竣工確認では、お客さまに引き渡すお部屋に問題がないように、細かいところまで漏れがないように全て確認していきます。

頭を使うという点では、お客さまの希望を実現するための素材選びや、納め方を調整することに頭を使います。しかし、新しい素材や納め方を学べるタイミングでもあるので楽しみでもあります。

また打ち合わせから設計・現場管理まで行うので、業務範囲がかなり幅広いのですが、幅広い分様々なスキルを身につけることができるので、設計士として成長したい人にとってはかなり魅力的な環境かと思います。

ーーリノべるならではのやりがいと大変さがあるのですね!
リノべるにはどのような人が合っていると思いますか?

目の前のお客さまの暮らし作りをお客さまと一緒に楽しめる人はとても合っていると思います。

リノベるでは、ただお客さまの要望をそのまま反映するのではなく、お客さまが本当は何を求めているのか、お客さまの理想の暮らしが何かをお客さまと一緒に考え、ディスカッションしカタチにしていくので、お客さまと一緒に暮らしを作っている実感を感じやすいですし、その分出来たときの感動は強く感じます。

またお客さまと作るからこそ自分一人では考えられなかった暮らし・デザインが実現するので、経験を積めば積むほど、設計力が高まります。設計力を高めたい方にも合うかと思います。

あとは暮らしやインテリアが好きな人も、お客さまのニーズに寄り添いやすいかと思います。リノベるには、たくさんの「らしい」暮らしの事例がありますので、いろんな暮らし方にふれながら、暮らしのレパートリーを増やせるところも魅力の一つです。

画像6

新しい暮らしの在り方を求めて

ーー最後に応募者の方に向けてメッセージをお願いします!

お客さまとの打ち合わせから設計・積算・現場管理も担当するため、責任も大きく伴いますが、自由度も高く、今後の新しい暮らしの在り方のニーズやトレンドにふれる機会が多いです。暮らしの在り方も毎年変わっていくなかで、どうあるべきか、を考えながら設計する醍醐味があります。是非とも今後の新しい暮らしの在り方をワクワクしながら設計したい方の応募をお待ちしております!

まとめ
石岡さんの仕事の話を聞き、リノベるのミッション、顧客に対する約束で記載されている「自分らしく素敵に暮らすことへの気づきときっかけ」を提供するため、また行動指針の一つである「お客様の理想に先回りする。」をするために、様々な工夫をされていると感じました。リノベるが「中から目線。」という軸をもってお客さまと接し、想いを引き出しているからこそ、お客さまひとりひとりの「らしい暮らし」が実現されているんだなとも感じました。「日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に。」のミッション実現に向けて、どのように住宅リノベーション事業が展開されていくのか、今後に注目です。

石岡さん、ありがとうございました!


【参考】

ライフスタイルデザイナーの働き方って? 内定者が実際のところを聞いてみた
デザイナーが行っている勉強会「AFDL」に潜入してみました。
なぜ大手ハウスメーカーからリノベるへ転職?設計士の方に内定者がズバリ聞いてみた
柔軟な発想で、ニーズや価値観の変化に対応。 リノベる設計・施工チームが考える、これからの住まいのあり方

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!