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#2_物件探し編 理想の前に立ちはだかった「予算」という現実の壁_「リノベる。スタッフの家づくり」

連載企画「リノベる。スタッフの家づくり」では、中古マンション購入+リノベーションのワンストップリノベーションサービス「リノベる。」のスタッフの自邸づくりを紹介します。いつもはお客様に提案する立場のリノベのプロが、どのように物件探しやリノベーションを行なったのか、ユーザーとしての迷いや悩みなどのリアルボイスとプロならではのノウハウや工夫をお届けしていきます!

前回に引き続き紹介するのは、中古マンション探しとリノベーションのワンストップサービス「リノべる。」のサービスにお申し込みいただいたお客様と一緒にリノベーションを前提とした中古マンション探しをサポートを行っている押野さん。入社4年目の26歳で中古マンションを購入した彼女が、どのように物件探しをしたのか、詳しく聞いてみたいと思います。

(文:村崎恭子、カバー写真:古末拓也)

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・物件:マンション(RC)4階
・面積:40㎡
・築年数:築39年
・エリア:東京都中野区
・家族形態:単身

まず、エリアを絞り込んだ。

26歳の若さで実家から自立する形で中古マンションを購入+リノベーションした押野さんにとって、最も重視したのはエリア選びでした。

「せっかくの1人暮らし、まず、実家よりアクセスをよくしたいと考えました。実家のほうが帰るのが楽だと実家に帰ってしまいそうで(笑)、実家を通り越して自分の家に帰るイメージがわかなかったんです。」

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押野さんの実家があるのはJR中央線沿線エリア。はじめのうちはなんとなく、なじみのある中央線沿いを見ていましたが、都心寄りだと予算が合わず、視点を変えてみようと違うエリアでも探してみることにしました。

「次に探したのは東急東横線沿線。友人も住んでいて、沿線にスキな街が多い。横浜も好きなので、東横線沿線なら少し下って横浜方面もいいかなと考え、探していきました。」

しかし、販売中物件の在庫と過去成約事例を確認し、すぐに諦めることになったそう。

「中古市場はすぐに変わらないので、私の条件に合う物件がそもそも市場にあるのか?を過去成約事例で確認しました。しかし、面積がコンパクトなものは都心寄りでどれも予算オーバー、横浜寄りの各駅停車の駅だと、単価的にはよいのですが、コンパクトな面積の物件がなく、こちらも結果として予算オーバーでした。」

立ちはだかる現実、予算の見直しへ。

エリア選びは振り出しに。
そして、このころから、予算を見直す必要性を感じ始めたそう。

「2つの沿線で直近の過去成約や在庫などを確認し、エリアを譲らない限り、当初の予算ではかなり難しそうだということを痛感しました。」

エリアをもっと広げるか、予算を見直すか、購入を断念するか、その3つの選択肢の中で、押野さんが選んだのは、予算を見直すという選択だったそう。

「仕事でお客様のおうちを見ているうちにどんどん好きになってしまい、自分のおうちづくりをしたいという想いが高まっていました。でも、衝動買いできるようなものではない。なぜそんなにおうちがほしいんだろうと自問自答していたら、おうちを楽しみたいんだって気づいたんです。これまで大好きだったお洋服にお金をかけるのではなく、これからは家を趣味にするぞ!おうちを楽しむぞ!って、気持ちが切り替わりました。」

そして、どれぐらい捻出できそうかを具体的に考え、購入予算を500万円上げることにしました。

「月々15,000円ぐらいなら捻出できそうだなと思って。ちょうど500万円を35年ローンで換算すると、月々15,000円弱ぐらいの負担増になるんです。お洋服を少し我慢することになりましたが、今まで以上に吟味して選ぶようになり、いろんな意味で暮らしが豊かになった、と感じています」

予算を上げたとはいえ、中央線や東横線での物件探しは難しく、エリア選びはまだまだ続きました。次に見たのが、新宿をターミナル駅にする沿線。

「もともと中央線沿線に住んでいたこともあり、新宿になじみがありました。お買い物も映画も、だいたい新宿。よく行っていたので、新宿に出やすい場所というのは生活のイメージがしやすかったんです。で、ぴんと来たのが東京メトロ「丸の内線」。新宿より西側は、中央線の南側を平行して走っているので、親近感がわきました。それで、販売中物件の在庫を見ていたら予算に合う物件があり、更に、過去成約事例を調べて「これだ!」となり、すぐに問い合わせました。」

エリア以外にこだわったことは?

一戸建ての実家でずっと暮らしてきたため、オートロックや宅配ボックスなど、マンションらしい設備へのこだわりはありませんでした。

「実家でそういう恩恵を受けてこなかったので…。むしろ1階も視野にいれていました。海外にはエレベーターのないマンションも多いイメージがあって、そういう物件もありだと思っていましたね。実際、エレベーターがついていない物件の方が少し売買価格も管理費も安くなる傾向にあるので。」

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写真:古末拓也

エリア以外の譲れない条件はかなり絞られていたそう。

「エリアが決まった後は、住宅ローンがギリギリ組めることや、独立洗面台と希望の収納量を確保した1ルームを想定する上での最低限必要な面積として35㎡以上から視野に入れて検索をしていました。ただ、あまりに細長いとバルコニー側がベッドだけのスペースになってしまうので、それは嫌だなと思い、間口の広さは重視していました。バルコニー側に窓が2つあるスパンは希望でしたね」

【希望条件】
・総予算(物件+リノベ費用)
・実家よりもアクセスが良く、生活イメージのわくエリア
 ※できれば東京メトロ丸の内線沿い
・広さは35㎡以上
・駅からの距離は徒歩15分以内
・バルコニー側に窓が2つのあるスパン(幅)
・管理状況がよい

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仕事でいろんな物件を見てきただけあって、理想の暮らしを実現するために設備よりも住戸形状までしっかりイメージしていた押野さん。「納得する物件があれば買おう」と、特に期限は定めずに探していましたが、イメージしていたより半年ほど早く購入することになりました。

条件に合う物件に出会ったら、お客様に紹介するのと同じ目線でチェック

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写真:古末拓也

ここからの判断が、押野さんの腕の見せどころ。入念に物件をチェックをしていきました。

「お客様に『このあたりはチェックしておきましょう』という部分ですが、長期修繕計画・重要事項調査報告書は入念に確認しました。仕事でお客様にも大事な目線としてお伝えしているところでもありますが、管理さえよければ、将来的に売ったり貸したりしやすいだろう。とも考えました。あとは一概には言えませんが、物件の総戸数もある程度あったほうが将来の管理や修繕の心配が少ないと思い気にしていました。」

次回は、押野さんがこだわった“ホテルのような空間”を、ご紹介したいと思います。

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staff profile

押野彩
2017年4月に入社した新卒5年目。中古マンション探しとリノベーションのワンストップサービス「リノべる。」のサービスにお申し込みいただいたお客様と一緒にリノベーションを前提とした中古マンション探しをサポートを行っている。


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