「リノベるのオンボーディング(ONB)とは?」中途入社者の入社から配属までの流れを聞いてみた。
こんにちは!リノベる人事の鎌塚です!
このnoteでは、応募者の皆さまからよく質問いただく具体的な仕事内容や人、社内の雰囲気など、様々なリノベる情報をお届けします。
今回のテーマは、「リノベるのオンボーディング(ONB)とは?中途入社者の入社から配属までの流れを聞いてみた」です。
リノベるは中途入社者を対象とし入社後4営業日のオンボーディング研修を設けています。
中途入社の場合、入社時の人事研修を行わない企業もある中で、なぜオンボーディング研修を行うのか、具体的にどんなことを行っているのかなど、人材育成担当の水中さんへインタビューを実施しました。
ピープル&カルチャー本部(P&C本部)採用戦略部 水中 夕貴さん
自己紹介
ーー水中さん本日はよろしくお願いいたします。
簡単な自己紹介をお願いします。
ピープル&カルチャー本部(P&C本部)採用戦略部 水中です。
社員研修の企画・運営、事業会社の人事などを経験し、2022年5月にリノベるへ入社しました。
リノベる入社後は主に人財育成担当として育成施策の企画・立案や運用などを行っています。
※参考:【Vol.93】ミッション実現のカギは「人財」にあり。個と会社の結節点を見つけ、育む、リノベる流「人財戦略」とは
ONBとは
ーーありがとうございます。本日は人財育成の中でも、中途入社社員を対象としたオンボーディング研修に関して聞かせていただきたいのですが、そもそもオンボーディングとは何かお伺いできますか。
一般的にオンボーディング(ONB)は、「飛行機や船の乗船」という意味の「on-board」を由来として、企業を船に例え、乗組員である新しく入社した方がいち早く職場に慣れスムーズに業務に入ってもらうプロセス(研修)を指します。
ONBは、厳密にいうと入社時に人事が行う「入社ONB」と、配属後に各部門が行う「部門ONB」の二種類に分けて考えることが出来ます。
中途入社の場合、入社者は基本的なオリエンテーションを受けたのち、すぐに配属先で実務を開始するケースが一般的です。
実際にリノベるの中途入社者に聞いても、入社ONBを受けたことのない人が圧倒的に多いんですね。
リノベるはなぜONBを行うのか
ーーリノベるが入社ONBを行う目的は何ですか。
一言で言うと「リノベるで長く活躍していただくためのセットアップ」です。
組織の目指すところ(ミッション)と、個(入社者)の目指すところ(ミッション)が深いところで一致していることを実感し、「リノベるに入社して良かった」という思いや誇り、実務に向かうワクワク感が得られている状態を作ることが、よりスムーズな実務へのキャッチアップや、長期的な活躍の土台になると、私たちは考えています。
ですので、ONB期間である4営業日の学びに、いわゆる建築や不動産などの専門知識やスキルの話はほとんど出てきません。組織と個が同じ価値観をもって前に進んでいただくために、まずリノベるという会社を深く知っていただくことから始めています。
ーー「組織と個の、ミッションの一致」について、もう少し詳しく教えてください。
リノベるの採用は、スキルや経験のマッチングだけではなく、ミッション・ビジョン・バリューへの共感の度合いや、個のミッションとの一致の度合いを大切にしています。(※詳しくは上記記事参照)
リノベるに入社いただく方は、一定組織と個のミッションが交わっている方ではあるのですが、ONB期間はさらにその結びつきを深めるための時間と考えていただくと、わかりやすいと思います。
具体的なONBの内容
ーーONBでは具体的にどんなことを行っていますか。
先ほどお話ししたとおり、入社直後の4営業日がメインの実施期間です。
初日、一番最初に行っているのは、ミッション・ビジョンについてのレクチャーです。
選考過程でも充分に理解を深めていただいているのですが、対面で改めて、ひとりひとりにリノベるのミッションをお話ししています。
以降3日間をかけて、リノベるの歴史、ビジネスモデルやサービスの理解、事業計画などについて様々なコンテンツを通して理解を深めていただきます。過去・現在・未来を一気にインプットしていただく、とても濃厚な体験になるはずです。
また、後半にかけて大事にしているのは「マインド」のセクションです。自分自身に目を向け、リノベるで活躍するための姿勢、物の見方や考え方をセットアップしていきます。この過程で、選考過程で整理した「組織のミッション」「個のミッション」の一致度も、より一段深めながら再確認していきます
また、4営業日のONBを終えて実務に入ったあとも、ビジネススキル研修や、バリューに照らして仕事を振り返る定期的なワークなどのコンテンツを設けています。4営業日の学びが一時的なものに終わらずしっかりと定着し、常に仕事において立ち返る場所として機能するような、点の打ち方をしています。
ーー充実したコンテンツですね。会社のミッションという大きな話しから徐々にブレイクダウンし、最終的に自分自身まで繋がっていくことが印象的でした。
ONBの内容は配属先の部門・職種ごとに違いはありますか。
いえ、違いはありません。
部門や職種によって必要な専門スキルは異なりますが、ONBで醸成するのは、成果を出す土台である「マインド」や「ビジネススキル」で、これはどんな仕事にも共通して大事なものです。
同じように、新卒と中途でも、究極的に伝えている内容は同じです。成果を出すための仕組みに違いはないからです。もちろん、「伝え方」という観点で強弱はつけています。たとえば中途入社の方に、より丁寧にお伝えしているのは、「前職のルールを持ち込まないこと」です。前職の慣習やこれまでの常識に必要以上にとらわれず、新しい気持ちで業務に入っていただきたいと考えています。
今後に向けて
ーーリノベるのONB特有の難しさがあるとすれば、どんなことでしょうか。
入社者の職種、年齢、経験など、バックグラウンドが多種多様な点かもしれないですね。社会人経験の差が20年くらいある2人の入社者のONBを、一緒に進めることもあります。それぞれに伝わる言葉選びやフォローの仕方を、常に模索しています。
伝える立場としては難しさもありますが、一方で本来あまり交わらない職種や年齢の入社者同士が「同期」として仲を深め、予想もしなかった化学反応が研修の学びをより深いものにしてくれることもあります。こんな出会いも、ONBならではかもしれませんね。
ーー確かに私も中途入社で、入社当時すごく緊張していたのですが、入社時期が近い方と関われて安心したことを覚えています。
今後ONBをより良いものにするために行っていきたいことなどありますか。
「同期」の結びつきの醸成をはじめ、社内の人とより幅広く触れ合っていただけるような機会を増やしていきたいと考えています。
普段の業務で関わりが少ない部門の社員とゆっくりランチができるのは、ONB期間中ならではです。コミュニケーションの機会を増やしていくことで、会社全体の理解の深化に繋げられたらと思いますし、会社理解だけでなく、リノベる社員としてのあり方(リノベる人)を解像度高くつかんでいただくうえでも有効だと考えています。
まとめ
中途入社者へONBを行うことで、自分自身のキャリアを改めて見つめ直し、リノベるでの新たなスタートをワクワクした状態で切れると感じました。
また、長期的な視点でも専門スキルだけではなくマインドやミッションとのシンクロを重要視したONBを行うことで、組織や自身の成長に伴い環境が変化しても自分自身の軸をもってリノベるでの働きがいや意義を継続的に感じていくことができると感じました。
一般的には、新卒と比較して中途採用は即戦力を期待し、一刻も早く配属先で実務を開始ししてほしいという考えもあるかと思いますが、リノベるでは社内全体で専門スキルを築くうえで土台であるマインドの重要性が浸透していること、そしてONB研修を経ることで配属先での活躍や定着に繋がっていることがリノベるの価値につながっているのだな、と感じました。
ーー水中さんありがとうございました。