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#5_リノベーション編_家族、モノ…それぞれの居場所づくり_「リノベる。スタッフの家づくり」

連載企画「リノベる。スタッフの家づくり」では、中古マンション購入+リノベーションのワンストップサービス「リノベる。」スタッフの自邸づくりを紹介します。いつもはお客様に提案する立場の「リノベる。」スタッフが登場しますが、今回は番外編。新築建売戸建てからの住み替えで中古マンション購入+リノベーションを選択した、PR・広報の田形さんが登場します。

コロナ禍をきっかけに住み替えを決意した田形さん。物件も決まり、いよいよ設計の打ち合わせが始まります。家族それぞれのリクエストをどんな形で実現していったのでしょうか。今回は、これからリノベーションを行う方にも参考になる、こだわりをご紹介します。

物件が決まると、いよいよ設計がスタートします。間取りから隅々にいたる要素まで、自由に決められるリノベーションだからこそ、迷うこともたくさん。
田形さんの場合、設計の打ち合わせが始まる前に、家族みんなでアイデア出しをしたことで、その後の指針ができました。

(文:高橋有紀 写真:古末拓也)

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・マンション(RC)5階
・面積:102㎡・築年数:築47年(購入時)
・エリア:東京都多摩地区
・家族構成:夫婦+長女(14)、次女(7)

家族の新たな一面を知ることができた

「これはリノベる。のお客様のフローにはなくて、我が家が独自にやったことなんですが、家族それぞれが自分を表すマインドマップ的なシートを作りました。自分は何をするのが好きで、次の住まいでどんなことをしてみたいのか、思いつく限り書き込んでいきました」

家族それぞれの自己紹介シート。オレンジは好きなこと、ピンクは次の住いの希望を記載

例えば田形さんがやってみたかったことの一つが、「ポーターズペイント」と呼ばれる塗料で、自分たちで壁の色を塗ること。「リビングとベッドルームの壁は下地の状態で引き渡しをして、実際に実現することができました。他にも、例えば夫からは料理が好きなことや隠れ家的なスペースの要望、次女は好きな色なんかも書いていました。」

引き渡し後、家族だけでなく友人と一緒にポーターズペイントを塗る様子

そして、長女からは「家族でゲームをしたりする時間が好き」という想いの共有が。

「思春期真っ最中の長女ですが、みんなといる時間が好きなんだな、とわかって親としてはとっても嬉しかったですね。家族でも、そんなふうに思ってたなんて知らなかった、ということが出てきて、お互いを知るいいきっかけになりました。大げさかもしれませんが、人生の棚卸ができたような気持ちになりました。設計担当者にそれぞれのパーソナリティを知ってもらえたことも良かったですね。初回から私たちの想いを設計にうまく取り込んでくれただけでなく、打ち合わせでも私たちすら気づいていなかった気持ちを引き出してくれて、沢山の人の手によってカタチにしていただいたと感じています。」

5台のスマートスピーカーがスマートな暮らしをサポート

キッチンにあるスマートスピーカーとスマートライトも連携中

以前の住まいでも各部屋に1台スマートスピーカーを置くなどスマートホーム化を進めていた田形さん。新しい住まいでも、「スマートホーム」は外せないポイントでした。
現在は、玄関、キッチン、ワークスペース、図書室、洗面台に全部で5台のスマートスピーカーがいて、各部屋のライトやルンバ、家電などと連動しています。

「音声で家電が制御できます。例えばスマートスピーカーに『ただいま』というと電気がついて、『行ってきます』というと全部の部屋の電気が消えてルンバが動き出す。夜中になるとだんだん照度が落ちて、0時には全部屋が消灯する設定なので、電気をつけっぱなしにしてしまって朝がっかりする、ということもなくなりました。」
スマートスピーカーやスマート家電の置き場所は設計の時点で決めて、それに合わせてコンセントの位置や数なども決めていきました。「何をどこに置くか」というプランまで含めて設計をするため、引越し後に配置に悩むということが一切なかったと言います。その他の”モノの住所”もしっかり決まり、ストレスも軽減したそうです。

それでは、各部屋のこだわりのポイントを写真とともに紹介します。

【ロフト・図書室】
ロフトの上は図書室。長女の部屋の上と繋がっている。客室としても使用できる。

1Fの秘密基地と2Fの図書室
図書室は来客用スペースとしても活用

【秘密基地】
ロフト下は秘密基地。漫画やCD、DVD、フィギュアなどの保管と、時に音楽に浸れる場所。

CDやDVD、趣味のグッズなどに囲まれ、音楽を聴くことも

【ワークスペース】
土間に作られたワークスペース。靴を脱ぎ履きすることで、仕事のオンオフを切り替えられ、在宅勤務が多い二人がそれぞれ快適に仕事できる。この窓は位置が低かったため、格子をはめて転落防止とデザイン性を両立。テーブルの脚は解体前の住まいで使用されていた床の間の柱を利活用。ワークスペースの奥は寝室に。スマート照明を採用し、集中するときは白色に、リラックスしたときには電球色に、照明の色味を変えている。

【回遊性のあるキッチン】
独立したキッチンカウンター。壁付けのキッチンはスペースを有効に使えるため、お料理のお手伝いもしやすくなった。ここにもスマートスピーカーが置かれていて、実家とビデオ通話をしながら食事することも。

【家具で仕切る子供部屋】
2段ベッドを挟んで長女の部屋と次女の部屋に分かれている。ゆるく仕切ることで、閉塞感を感じさせずにそれぞれの空間を確保した。長女の部屋の壁は躯体表し、次女の有孔ボードは本人が好きな紫色をチョイス。

【考え抜いた洗濯導線】
洗濯機の近くには廊下兼洗濯畳みスペースが。背面にはファミリークローゼットがあるので、畳みながらしまうことができるようになった。ケンカもこれで一つ解決です。

「断熱」で環境に配慮したスマートな暮らし

最後に、これからマンションをリノベーションをする人にも田形さんが「絶対におすすめ」と強調するポイントが「断熱」です。外壁に面した床や壁・天井に断熱材を入れること、そして窓を二重サッシにする方法があります。

既存の窓の内側にもう1枚断熱窓を設置することで断熱効果UP

二重サッシは様々な効果が

特に、窓の二重サッシは有効です。断熱性だけでなく、結露もしにくくなるほか、防音効果もあるのだそう。費用は一窓で10万〜20万円ほど。窓の数が多いため、結構な金額になりましたが、窓リフォームに関してはエネルギー変換効率の改善が温室効果ガス削減に繋がることから国や地方自治体も様々な補助金を用意しているので、費用を抑えることができました。。

「寒い日でも窓を開けないと寒さに気づかないぐらい。内側に窓が入るので、その分室内はほんの少し狭くはなるんですけど、でも窓1枚だと寒くて窓の近くに行かなかったりしますよね。二重サッシだと窓のそばも寒くないから、むしろ可動域は広がりますす。環境に配慮しつつ、無理のない生活を送れるなら、そのほうがいい。電気代も抑えられるしおすすめです」

家族の存在を感じられる家ができた

それぞれの居場所

物作りが好きな家族なので、部品や素材を選んだり、設計のタイミングではみんながワクワクして楽しく進めることができた、と田形さん。結果、それぞれに居場所があり、みんなにとって居心地が良い家が完成しました。

「例えば、長女は自室で勉強していて、次女は図書室で漫画を読み、私がダイニングでお茶を楽しんでいて、夫はワークスペースでラジオを聴いている。それぞれの場所にいても、空気はつながっているから声を出せば聞こえるし、気配も感じることができるんですよね。喋ることがみんな大好きで、よく喋るんですが、住まいづくりの過程でも話をすることがとても大事だったように思います」

コンセプトだった「家族がもっと仲良くなれる家」。当初の目論見通りケンカの数も減ったのでしょうか?
「服が脱ぎっぱなしで怒るとか、トイレの電気がつけっぱなしで怒る、という仕組みで解決できることはなくなりました!でも、なぜかケンカは起こりますね…(笑)」
ケンカするほど仲がいい、が田形家なのかもしれません。住まいづくりを経て、家族間の理解が一段と深まったのは間違いありません。

staff profile

田形 梓
リノベる株式会社 ピープル&カルチャー本部 ブランド戦略部
PR会社を経て、教育、家電等の企業でPRを担当し、2019年にリノベる株式会社へ入社。現在はリノベると合わせてスマートホームを推進するLIVING TECH協会のPRを担当。

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