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#3_物件探し編 夫婦の意見が合わない!大苦戦の物件探し_「リノベる。スタッフの家づくり」

「リノベる。スタッフの家づくり」とは、中古マンション購入+リノベーションのワンストップリノベーションサービス「リノベる。」のスタッフの自邸づくりを紹介する連載企画です。いつもはお客様に提案する立場のリノベのプロが、どのように物件探しやリノベーションを行なったのか、ユーザーとしての迷いや悩みなどのリアルボイスとプロならではのノウハウや工夫を紹介していきます!

前回に引き続き、ライススタイルコーディネーターとして働く生田さんを取材。結婚をきっかけに中古マンション購入+リノベーションを決めた生田さん夫妻は、どのように物件を選んだのでしょうか。

(文:村崎恭子)

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・物件:マンション(RC)2階
・面積:61㎡
・築年数:築35年
・エリア: 神奈川県横浜市
・家族形態:夫婦

なかなか合わなかった夫婦の意見

物件選びを始めるにあたり、まず必要なのはエリアや駅徒歩、築年数などの条件を絞っていくこと。生田さん夫婦の場合、この段階で意見を合わせるのが大変だったそうです。

「私は歴史や背景にあるストーリーのあるものが大好き。でも、夫は駅から近くで便利だとか、目に見える利便性を重視していたタイプだったので、はじめは意見が合わなかったんです」

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仕事の休みも違うため一緒に内覧に行くことも難しく、生田さんが「こういう物件があるよ」と提案しても「この街には住むイメージがない」と言われるなど、大苦戦。そこで生田さんは、家だけを見るのではなく、また別の視点から話してみることに。次第に2人のイメージを合わせていくことができました。

「どういう家が欲しい、というよりも、今後どう暮らしたいのかを2人で一から話していきました。物件ではなく、暮らしにフォーカスしたということですね。どんなリノベーションをしたいとか、その先につながる未来の話をすることで、今の選択で何がベストかを考えるようになったんです」

将来的に住み替えるの可能性を考えて

話していく中で見えた夫婦共通の理想的な住まいは、“縁側のある平屋の一戸建て”。ですが、東京で働く以上、今はまだ予算的に戸建てはハードルが高かった。そこで、今回の家は、老後にそんな暮らしを実現させるためのファーストステップと考え、将来は住替えることを想定した住まいを考えたそうです。

「今の家は、ちょうど夫も転職したてでローンが組みにくいタイミングだったのもあり、私の名義でローンを組んで購入しました。将来はこの物件を売却して手放すか、もしくは賃貸で回して、夫の名義で別の物件を購入して住み替えを想定をしています。」

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夫婦で話をしていく中で絞られていった条件がこちら。

・通勤利便性
2人とも夜遅くまで働いているため、職場との距離を重視。電車の乗り換えなしで通勤ができることや、他にもイメージとして「あり/なし」を話しながら、路線を絞り込んだ

・エリア

最寄り駅前に大きなスーパーやショッピングモールがあることや、今後子育てをすることになったときにも暮らしやすそうなところ(理想は当時住んでいた二子玉川)

・広さ
友達をたくさん招いて過ごす、というイメージを実現できる十分な広さ

・予算
生田さん1人でローンを組める予算の範囲内。

実は一度、予算プラス1千万円で、二子玉川に築50年の気に入る物件が出てきたそう。ところが「予算を上げてまで二子玉川に住むことが目的なのか」と自問自答の末、「別のエリアでもいい」という結論に至ったといいます。

「まずは予算的に安心できて、かつ、みんなが来やすいとか、縁があるとか、住むイメージがわきやすいところを大事にするようになりました」

決め手は、「リノベる。」のお客様が住んでいるエリア

最終的に選んだエリアは、二子玉川と同じ田園都市線沿いの、神奈川県エリア。旦那さんが近くの大学出身でよく遊びに行っていたという縁もありましたが、「リノベる。」のお客様に人気のエリアでもあることが決め手になりました。

「私が今住んでいるエリアは、実は「リノベる。」のお客様でも買われる人が多いんです。ファミリーとか、今後子育てを予定している方がよく選んでいるイメージから、安心感があるエリアでした。貸し出す際にも借り手に困らないイメージがありましたね」

生田さんが購入したのは、なんと「リノベる。」のお客様も住まれているマンション。

「駅からの距離は少しあるので100点満点ではないんですが、やっぱりリノベる。の過去のお客様が選ばれているというところに縁も感じて、最終的にこれだね、となりました」

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同じマンションにリノベーションされた部屋があるということは、そのマンションが世代交代できていることの証拠でもあります。物件を選ぶ上で、そのことは大いに安心感につながるのではないでしょうか。

「既に数戸リノベーションされた住まいがあるマンションを購入する例はもちろん良くありますが、この物件を決める良い安心材料になりました。例えば、リノベーションを行うにあたっての懸念や、水回りの移動などの制限などを事前に確認できましたね。」

将来的に住替える可能性も考えてチェックしたポイントもあるようです。

【チェックしたポイント】

・管理の良さ

セミナーでもお伝えしていることですが、長期修繕計画が20~30年後まで立てられていることや・重要事項調査報告書で過去35年間での修繕の実績を確認して、管理の状況を確認しました。

・子育て世代が住んでいるか
駐輪場に止めてある自転車をみて、ファミリーや夫婦が多そうか、同年代が極端に少なくないかなどで世代交代が行われているか確認しました。

・リノベ出来ない部分
リノベで変えられない物件部分に許容できないマイナスポイントがないか、を確認しました。具体的には、日当たりや通風、バルコニー前の敷地条件(何階までの建物しかたたないか)や、ハザードマップを確認しました。

・最寄り駅までのルート
選んだエリアの神奈川県は坂が多いのが特徴ですので、最寄り駅までベビーカーでの移動が問題ないかを確認しました。
(駅までのアクセスが悪いと様々な世代の賃貸ニーズに応えにくく貸しにくくなるのではないかと考えました)

「将来的に賃貸に貸し出すことや売却を考えていらっしゃる方は、なるべく初期投資を抑えたい方が多いかなと思いますが、私の場合はむしろ逆で、リノベーションの部分は妥協せず、空間の質にこだわりました。そのことで、他のお部屋と差別化が図れること、住み始めてから『やっぱりここやっておけばよかったな…』が少なく住めているので、やりきって良かったと思っています」

次回、生田さん夫妻が実現したリノベーションの内容をご紹介したいと思います。

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staff profile

生田聡子
2016年4月に新卒入社。ライフスタイルコーディネーターとして、中古マンション探しとリノベーションのワンストップサービス「リノべる。」にご相談に来られるお客様のカウンセリングを担当し、お客様の「どのような暮らしをしたいか」から、住まいづくりのコンセプトや資金計画、物件探しの条件整理を行い、お客様の住まいづくりをサポートしている。


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