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#3_リノベーション編「夫がお花や雑貨を買ってくるように」私たち夫婦に起きた嬉しい変化_「リノベる。スタッフの家づくり」

「リノベる。スタッフの家づくり」とは、中古マンション購入+リノベーションのワンストップリノベーションサービス「リノベる。」のスタッフの自邸づくりを紹介する連載企画です。いつもはお客様に提案する立場のリノベのプロが、どのように物件探しやリノベーションを行なったのか、ユーザーとしての迷いや悩みなどのリアルボイスとプロならではのノウハウや工夫を紹介していきます!

前回に続き、ライススタイルコーディネーターとして働く生田さんの自宅リノベを紹介する最終回。「友達をたくさん招きたい」というイメージでつくられた新居の中は、どのようになっているのでしょうか。

(文:村崎恭子)

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・物件:マンション(RC)2階
・面積:61㎡
・築年数:築35年
・エリア: 神奈川県横浜市
・家族形態:夫婦

最大限に広さを感じるレイアウト

早速、生田さん邸の間取りを見てみましょう。

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before 間取り図

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after 間取り図

洋室2室分をリビングにし、バルコニー側に小上がりの寝室と、DENとしても使えるインナーバルコニーをつくりました。インナーバルコニーにはカーテンレールを設置し、将来的には子ども部室にすることも想定しています。

何より大事にしたのは、友達を招くためのLDKの“広さ”とのこと。61㎡の物件で約半分をLDKに割くという間取りはあまり例がありませんが、生田さん夫妻にとっては最優先事項でした。

「キッチンはII型配置にしました。II型配置は、コンロのある部分とシンクがある部分がセパレートしているタイプになります。コンロは油跳ねなど掃除する手間も考えて壁側に配置しつつ、友達が来たときにはみんなでシンクのあるを作業台を囲んで、会話しながらの料理や片付けをイメージしました。実際、作業が捗りますね」

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たくさんの人を招くとなると、食器のストックも大量。キッチンには収納もたっぷりつくりました。

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また、洗面台をリビングに面してオープンに設置したのもポイント。コロナ禍で脱衣所の外に洗面台を作る人が増えており、生田さんも仕事でお客様に勧める中でそのメリットを感じていました。

「ウイルスを家の中に持ち込まないように、帰宅するとまず手洗いすることが日常になりましたよね。その際、オープンにすることで導線もスムーズで便利になりました。さらに、友達が来ても脱衣所に誘導しなくていいから、雑多になりがちな脱衣所や浴室を見られずに済むのもメリットです。それに脱衣所ってわざわざ空調は入れていないので、夏のお風呂上がりにドライヤーかけていると汗をかいてしまったり、逆に冬は寒かったり…洗面台をここに設置したことで、今はすごく便利で快適なことが多いです」

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寝室として使っている小上がりは幅が2.4mで、広さは3.5畳あるので、将来子どもが生まれても川の字で寝られます。「大人2人、子ども2人まではいけるかな」と生田さん。

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ベースは色を少なくシンプルに

素材や色味は、日々アプリなどを駆使して画像を収集しながら、自分たちの好きな要素を見出して決めていきました。

【希望の配色】
・窓枠周りと天井は躯体コンクリートを白く塗装
・両壁は躯体コンクリートを剥き出し
・床はオーク材のクリア塗装
・造り付けの箱もの(キッチンや小上がりなど)は木材

キッチンや小上がりなど、主だった箇所の木材に選んだのは、シンプルで白っぽい色味のシナ材です。

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「アーコールチェアを持っていたので、それに合わせて最初は赤茶系で考えていました。でもお客様の事例など写真をたくさん見ていくうちに、そこまで主張しない中で品のある色味や木目が気に入って、気付いたらキッチンも小上がりもシナ材での仕上げになっていましたね(笑)」

洗面脱衣や浴室を囲う壁には荒々しい木目が特徴的なラーチ材の合板を選び、コンクリートに合わせて薄いグレーに塗装してシンプルの中にも面白い表情が生まれています。ちなみその壁を凹ませることでできたテレビ台は、テレビの上に埃が溜まりにくくすることで清掃が楽になるという生田さんの願望が反映されています。

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ベースにあまり色を入れなかったのには理由がありました。

「普段の服装も、2人ともTシャツにジーパン、というシンプルなスタイルがスタンダードで、そこに靴などで遊びを取り入れます。同じように、ベースはシンプルにして、家具や小物で部屋の雰囲気を変えられたらいいなと。祖父母からもらった古家具がちょこちょこおきたいものもあったので、それが白やコンクリートとの相性がいいかなと思ったのも理由の一つです」

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インテリアはほとんど新調

「できれば、当時使っていたソファは新しい家に合わせて新調して、念願のダイニングテーブルも欲しい」と考えていた生田さん、アーコールチェア以外や古家具以外は新しいものを買い揃えました。

ソファにはカリモクニュースタンダードの3シーター。色は迷いましたが、デザイナーさんとも相談し、シナ材と相性の良いこちらに。その分、黄色はクッションで取り入れました。

人を招くときにも活躍するのがアルテックのスツール。椅子にもコーヒーテーブルにもなる優れモノは、今後もいろんな色を買い足していく予定です。リビングで一際存在感を放つ色鮮やかなアートで、コーディネートを楽しんでいる様子が感じられます。

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ソファの手間にはアルテックのスツール

夫が花や雑貨を買ってきてくれるように

ここでの暮らしが始まってから、生田さん夫妻は自分たち自身の変化に驚きを隠せません。

「私は家で勉強ができないタイプだったのに、今の家では空間的にすっきりしているので気が散らない。家で仕事ができるようになり、私自身も驚いています。この家でストレスなく過ごせるのは、いい意味で“ものが溢れていない”からなんだろうなって思います。」

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「ものが増えたら何かを捨てる」と決め、すっきり整った空間で、自ら選んだ床や壁を見て「この傷いつついたんだろう?」「ちょっと汚れてるな」と気付いて床を磨いてみたり、インテリアにアートを追加してみたりして“家を育てる楽しさ”も味わっています。

さらに著しいのが、旦那さんの変化。

「インテリアに全く興味がなかった夫が、お花や雑貨を買ってくるようになったんです。まるで人が変わったようですね(笑)暮らし方に目を向けるようになり、生活に彩りを持たせたいんでしょうね」

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床や壁と一緒に、生田さん夫妻の暮らし方も日々育まれていく――。

居心地のいい家は、住まい手の価値観まで変えてくれることを、改めて感じました。

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staff profile

生田聡子
2016年4月に新卒入社。ライフスタイルコーディネーターとして、中古マンション探しとリノベーションのワンストップサービス「リノべる。」にご相談に来られるお客様のカウンセリングを担当し、お客様の「どのような暮らしをしたいか」から、住まいづくりのコンセプトや資金計画、物件探しの条件整理を行い、お客様の住まいづくりをサポートしている。


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