#3-3「夫がお花や雑貨を買ってくるように」私たち夫婦に起きた嬉しい変化_リノベーション編(リノベる。スタッフの家づくり)
「リノベる。スタッフの家づくり」とは、中古マンション購入+リノベーションのワンストップリノベーションサービス「リノベる。」のスタッフの自邸づくりを紹介する連載企画です。いつもはお客様に提案する立場のリノベのプロが、どのように物件探しやリノベーションを行なったのか、ユーザーとしての迷いや悩みなどのリアルボイスとプロならではのノウハウや工夫を紹介していきます!
前回に続き、ライススタイルコーディネーターとして働く生田さんの自宅リノベを紹介する最終回。「友達をたくさん招きたい」というイメージでつくられた新居の中は、どのようになっているのでしょうか。
(文:村崎恭子)
最大限に広さを感じるレイアウト
早速、生田さん邸の間取りを見てみましょう。
before 間取り図
after 間取り図
洋室2室分をリビングにし、バルコニー側に小上がりの寝室と、DENとしても使えるインナーバルコニーをつくりました。インナーバルコニーにはカーテンレールを設置し、将来的には子ども部室にすることも想定しています。
何より大事にしたのは、友達を招くためのLDKの“広さ”とのこと。61㎡の物件で約半分をLDKに割くという間取りはあまり例がありませんが、生田さん夫妻にとっては最優先事項でした。
たくさんの人を招くとなると、食器のストックも大量。キッチンには収納もたっぷりつくりました。
また、洗面台をリビングに面してオープンに設置したのもポイント。コロナ禍で脱衣所の外に洗面台を作る人が増えており、生田さんも仕事でお客様に勧める中でそのメリットを感じていました。
寝室として使っている小上がりは幅が2.4mで、広さは3.5畳あるので、将来子どもが生まれても川の字で寝られます。「大人2人、子ども2人まではいけるかな」と生田さん。
ベースは色を少なくシンプルに
素材や色味は、日々アプリなどを駆使して画像を収集しながら、自分たちの好きな要素を見出して決めていきました。
キッチンや小上がりなど、主だった箇所の木材に選んだのは、シンプルで白っぽい色味のシナ材です。
洗面脱衣や浴室を囲う壁には荒々しい木目が特徴的なラーチ材の合板を選び、コンクリートに合わせて薄いグレーに塗装してシンプルの中にも面白い表情が生まれています。ちなみその壁を凹ませることでできたテレビ台は、テレビの上に埃が溜まりにくくすることで清掃が楽になるという生田さんの願望が反映されています。
ベースにあまり色を入れなかったのには理由がありました。
インテリアはほとんど新調
「できれば、当時使っていたソファは新しい家に合わせて新調して、念願のダイニングテーブルも欲しい」と考えていた生田さん、アーコールチェア以外や古家具以外は新しいものを買い揃えました。
ソファにはカリモクニュースタンダードの3シーター。色は迷いましたが、デザイナーさんとも相談し、シナ材と相性の良いこちらに。その分、黄色はクッションで取り入れました。
人を招くときにも活躍するのがアルテックのスツール。椅子にもコーヒーテーブルにもなる優れモノは、今後もいろんな色を買い足していく予定です。リビングで一際存在感を放つ色鮮やかなアートで、コーディネートを楽しんでいる様子が感じられます。
ソファの手間にはアルテックのスツール
夫が花や雑貨を買ってきてくれるように
ここでの暮らしが始まってから、生田さん夫妻は自分たち自身の変化に驚きを隠せません。
「ものが増えたら何かを捨てる」と決め、すっきり整った空間で、自ら選んだ床や壁を見て「この傷いつついたんだろう?」「ちょっと汚れてるな」と気付いて床を磨いてみたり、インテリアにアートを追加してみたりして“家を育てる楽しさ”も味わっています。
さらに著しいのが、旦那さんの変化。
床や壁と一緒に、生田さん夫妻の暮らし方も日々育まれていく――。
居心地のいい家は、住まい手の価値観まで変えてくれることを、改めて感じました。
staff profile
生田聡子
2016年4月に新卒入社。ライフスタイルコーディネーターとして、中古マンション探しとリノベーションのワンストップサービス「リノべる。」にご相談に来られるお客様のカウンセリングを担当し、お客様の「どのような暮らしをしたいか」から、住まいづくりのコンセプトや資金計画、物件探しの条件整理を行い、お客様の住まいづくりをサポートしている。
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