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#1‐2「このエリアを離れたくない」住んでいた街で縁を感じる物件と出会い、即決_物件探し編(リノベる。スタッフの家づくり)

「リノベる。スタッフの家づくり」とは、中古マンション購入+リノベーションのワンストップリノベーションサービス「リノベる。」のスタッフの自邸づくりを紹介する連載企画です。いつもはお客様に提案する立場のリノベのプロが、どのように物件探しやリノベーションを行なったのか、ユーザーとしての迷いや悩みなどのリアルボイスとプロならではのノウハウや工夫を紹介していきます!

前回に引き続き、設計デザイナーの平尾さんにインタビューし「中古マンション物件をどうやって探したのか」を聞いてみました。たくさんの中古マンションのリノベーションを手がけてきた平尾さんは、どのような目線・条件で今の住まいを選んだのでしょうか。

(文:村崎恭子)

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 ・物件:マンション(RC)2階
 ・面積:58㎡
 ・築年数:築38年
 ・エリア:東京都世田谷区
 ・家族形態:夫婦+息子(2歳)

大阪の物件を手放し、東京で探す

以前に住んでいた大阪で新築マンションを購入していた平尾さん。賃貸運用を目的に残してはいたものの、いつかは東京で買いたいと思い、大手ポータルサイトにて条件を設定の上、条件に該当する物件が発生したタイミングでメールで自動通知するサービスに登録して常に物件は見ていたようです。

子どもが生まれたことで決意がかたまり、大阪の物件は売却。いよいよ東京の物件を本格的に調べる日々が始まりました。

今いるエリアを離れたくなかった

平尾さん夫妻は最初から、賃貸で住み慣れたエリアに絞っていたと言います。

「夫婦ともに通勤に便利で、子どもも既に保育園に行っていたので、彼の友人関係・コミュニティを変えないためにもこのエリアから離れたくなかったんです。」

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「築年数や現状の間取り、断熱性や床の遮音性などはリノベーションを前提だったため、あまり気にしていませんでした。月々の支払いとして無理のない範囲に収まる予算と、2LDKが作れるように55㎡前後の広さ、駅から徒歩10分以内というのを主な条件。はじめは駅徒歩5分以内で探していたのですが、駅前周辺は飲食店が多いエリアなのでその範囲だとマンションがそもそもない。そのため、徐々に広げて探していきましたね。」

縁を感じる資産性の良い物件と出会い

そんなある日、探していたことを周囲にも伝えていたこともあり同僚のスタッフに紹介されて偶然出会ったのが今の物件。

「駅から徒歩7分で生活エリアが変わらない理想的な立地、工夫次第でやりたいことがなんとか実現できそうな床面積、そして、竣工時の古い内装のままでエリアの相場と比べると割安感がありました。駅に近くて将来売ったり貸したりもしやすいという点で、資産的にも魅力的でした。さらには自分の前職で、妻の職場でもあるマンションディベロッパーの会社が分譲した物件だったことにも縁を感じ、すぐに購入を決めました。」

中古マンション購入はまさに一期一会。すぐに決断するために夫婦で話合っていた判断軸はどのようなものだったんでしょうか。

「夫婦での考え方の違いはあるものなので、物件を探す中でふたりにとって譲れない条件を毎週のようにすり合わせていきました。立地や広さ以外のところですと、特に管理状況の確認は重視しましたね。修繕積立金の金額や今後の修繕計画や履歴も確認しました。直近で大規模修繕も予定されていたので、問題ありませんでしたね。これらの判断軸をしっかり確認しあっていたこともあり、すぐに妻と連携して物件の購入申し込みを済ませることができ、無事に購入できました。結果的に、リノベーション費用を足しても、賃貸の頃の家賃と月々の支払いがそんなに変わらないですし、ローン控除も受けれたので、住まいかけるコストを抑えることができました。」

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判断軸とは具体的にどのようなものだったのでしょうか。

「譲れない条件(Must)とあるとベターな条件(Want)をすり合わせをしながら、明確にしていきました。そして、それを常に更新して、それが現実的にありえる条件なのかを把握しておくようにしていました。いま思うと、それが物件探しの肝でした。」

【譲れない条件】
・総予算(物件+リノベ費用)
・管理費・修繕積立金は合計3万円以内
・今住んでいるエリア内
・駅からの距離は徒歩10分以内
・駅から物件まで歩くのに、テンションが下がらないこと(具体的にはパチンコ屋や、汚い建物がないこと。)
・常勤か巡回の管理人さんがいること。
・広さは55㎡以上
・リビングの陽当たりが良いこと。
・宅配ロッカーがあること。
・駐輪場があること。
・ガス乾燥機を設置するための換気ルートを確保できること
・エアコンが2台は付けられること

【あるとベターな条件】
・バルコニー南向き
・近くにコンビニ
・帰り道にスーパーマーケット
・保育園までの距離が自転車で10分以内
・オートロック
・角部屋
・ルーフバルコニー
・幹線道路沿いに沿わない
・5階以上

もちろん妥協点もあったといいます。

「あるとベターな条件の内、オートロック、角部屋、ルーフバルコニー、幹線道路沿いに沿わない、5階以上が実現できなかったものです。5階以上がよかった理由は、それより下だとだいたい電線が見える状況になるのでできれば個人的には避けたかったポイントでした。この物件の良かったところは、事前にすり合わせた判断軸の絶対条件をすべてクリアしていたことでした。どちらかというと、ここが良かった!というより、絶対ダメがなかったですね。」

住む前は不安に感じていた目の前の道路の交通量や騒音も、車好きの子どもにとって楽しい景色となったり、内窓を設置したことで閉めれば気にならなくなったそう。最初の読み通り、リノベーションすることで解消することができました。

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平尾さんは設計デザイナーとして、どんな自宅リノベーションにチャレンジしたのでしょう。次回、その詳細を聞いてみたいと思います。

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staff profile

平尾幸司
「リノべる。mine」の設計デザイナーとして、すでに物件を所有しているお客様向けに、リノベーションの設計〜施工まで一貫したサービスを行なっている。前職では約10年にわたり自社施工のマンションのお客様に対しリフォームの提案・設計を担当していた。



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