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#7‐2 内見せずに申し込み⁉プロ視点の中古マンション購入のコツは?_物件探し編(リノベる。スタッフの家づくり)

連載企画「リノベる。スタッフの家づくり」では、中古マンション購入+リノベーションのワンストップリノベーションサービス「リノベる。」のスタッフの自邸づくりを紹介します。いつもはお客さまに提案する立場のリノベのプロが、どのように物件探しやリノベーションを行なったのか、ユーザーとしての迷いや悩みなどのリアルボイスと、プロならではのノウハウや工夫をお届けしていきます!

前回に続き、リノベる。元ライフスタイルコーディネーターで妻の脇野里美さんにインタビュー。

Data

・マンション(SRC・RC造)9階建4階部
・面積:97.64㎡
・築年数:築48年
・エリア:千葉県市川市
・家族構成:夫婦+長男(6)、長女(2)

運命の物件に出会った二人。どのように物件購入を進めていったのでしょうか。プロならではの、購入前のチェックポイントなどをお聞きしました。

子どもが成長したタイミングでの住み替えを想定した上で購入した最初のマンション。住み替えは「10年ぐらい先かな」と思っていた二人ですが、予想よりだいぶ早い段階でそのタイミングが訪れました。最初のマンションに3年ほど住んだばかりでしたが、「この物件を逃したくない」という思いが強かったと言います。

なんと、内見もする前に申し込みを入れたのだそう。

「買うことは決めているので、念の為見せてください、という形で申し込みました」

内見なしで不安はないのか?と、素人目線では思ってしまいますが、そこはプロフェッショナル。

「スケルトンにしてリノベーションする前提なので、中身は見なくても買えちゃうんです。販売図面を見るとだいたいのことはわかります」

販売図面を見ると柱の構造などもわかる。

例えば、図面を見ると、柱で支える構造になっていることがわかるので、基本的にどの壁も取り払うことができる、とわかるのだそう。間取りの自由がきくと判断しました。

現地調査時の一枚。少し古さが気になる物件でもスケルトンにすれば気にならない。
壁などを取り払ってスケルトンにした状態。

「動線」で家事のしやすさは決まる

他にチェックしたのは、水回りの間仕切りに使われていたコンクリートブロックが壊せるかどうか。家事がしやすいように、動線にこだわりたかったからです。コンクリートブロックが壊せないとなるとトイレや洗面など水回りの移動が難しくなります。管理規約によっては、コンクリートブロックを壊せないタイプのマンションもあるため、その点は事前に不動産屋に確認しました。

before:キッチンが中央の白いコンクリートブロックに囲まれていた。
after:コンクリートブロックを壊し、リビング側にキッチンを移動させた。

「水回りの移動は絶対にやりたかったので、重要なポイントでした。元の間取りはトイレが洗面の奥にあって、それだとたとえば来客があったときも洗面を通ってトイレに行ってもらわないといけない。動線的に使いづらいなと感じました」

before:体前の住まいの様子。水回りの移動ができるかは確認が必要。
after:リノベーション後の水回り。

内見時に、前の居住者にヒアリング

耐震については、「築48年ですが、修繕履歴で過去しっかりと修繕がされている点が確認できたこと、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)という、強度が高い構造であること、大手の施工会社が作っていたことも安心材料になりました」

さらに内見時には、まだ前の住人が居住中だったので、住み心地などもしっかりチェック。周りの住人や、マンション内のコミュニティについて、そして管理の様子なども聞くことができたと言います。過去の成約一覧などから金額が妥当かどうかなども確認しました。

そして住み替えにあたって大事なのが、最初に購入したマンションの売却。こちらもスムーズに行きました。ポイントは、リノベーションの価値をきちんと理解してくれる不動産会社に依頼すること、と脇野里美さんは振り返ります。 

「リノベーションの価値をちゃんと理解して査定したり売却活動をしてくれる業者さんじゃないと、思うような値付けができなかったりします。しっかり価値を感じて進めてくれる業者さんに依頼するのはとても大事だと感じました」

結果として、購入額にリノベ費用を合わせた額よりも高く売ることができ、住み替え費用に充てることができました。

さて、次回はいよいよ自宅のこだわりポイントを紹介します。

Staff Profile

脇野里美
リノベる歴12年。前職に新築マンションの外装設計に従事したのち、リノベるに入社。元ライフスタイルコーディネーターとして担当したお客さまは100名以上。

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