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#4-3「暮らしを豊かにすることの良さがわかった」リノベしてわかった課題解決以上の価値_リノベーション編(リノベる。スタッフの家づくり)
連載企画「リノベる。スタッフの家づくり」では、中古マンション購入+リノベーションのワンストップサービス「リノベる。」のスタッフの自邸づくりを紹介します。
いつもはお客様に提案する立場の「リノベる。」スタッフが登場していましたが、今回の#4は番外編。前回に続き、お客様がより快適にリノベーションを楽しんでいただくためテクノロジーを活用したプロダクトの開発・提供を行っている、IT・プロダクト部門の照屋遼さんが登場します。
「暮らしを豊かにする」というコンセプトに沿って物件を選んだ照屋さんは、どんなリノベーションでコンセプトを実現したのでしょうか。
(文・村崎恭子、写真:古末拓也(※以外))
data
・物件:マンション(RC)3階
・面積:約65㎡
・築年数:築18年
・エリア:東京都練馬区
・家族形態:夫婦+犬
「sugata」や集めた画像で好きなテイストを伝える
物件が決まり、いよいよデザイナーとの打ち合わせが始まりました。まずは照屋さん夫妻のイメージを伝えるために、「リノべる。」が開発した住まいを自動提案するオンラインサービス「sugata」で希望のイメージを選んだり、Pinterestで画像を選んで打ち合わせ時に渡したりしました。
「sugata」とは、Pinterestのように好みの写真を選んでいくと、好みを反映した内装のテイストと共に床や壁などの部材を提案してくれるものです。「リノベる。」では、多くのお客様が家づくりの最初のプロセスで使っています。実はこの開発には照屋さんも携わっています。
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照屋さんと奥さまは、それぞれでやったにもかかわらず、38パターンのイメージから同じテイストを選んだそう。夫婦で好きな雰囲気が一緒だとわかり、進めやすかったといいます。
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細かく出した希望から生まれた今の間取り
なんと自分で間取りの案を引き、使いたい部材の組み合わせと一緒に「こんなイメージでお願いします」と、かなり具体的な希望を出した照屋さん。打ち合わせではデザイナーから、そのイメージをベースにしたプロならではの提案がありました。
「『同じ考え方でこういうのもありますよ』って出していただいたのが今の間取りなんですが、いくつか私が見逃していた住まいの観点が反映されていて、そちらの方が断然よかったです。私の思いもしっかり反映されていて感動しました。」
その具体的な内容がこちら。照屋さん邸の現在の間取りです。
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5年前にリノベーションした物件だったため、間取りは大きくは変えず、絶対に叶えたかった「洗面台を2つ」「光をしっかり通し圧迫感をなくす」「効率的な動線」を優先しました。不必要に広区取られていたキッチンスペースは2人で作業できるスペースを確保しつつも少しずらしてコンパクトにし、北側にメイン洗面台、南側に室内窓を2つ設置。キッチン台は回遊性と高さを持たせて機能性を高め、リビングは少しスペースを広げてリラックスできる空間にしました。
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ウォークインクローゼットの廊下側の壁をアールにしたのは、廊下に十分な幅を確保しながら、光を奥まで取り入れるため。「壁が曲がるなんて想像していなかったので、このアイデアにはすごく感動しました」と照屋さん。
打ち合わせは全4回。中でも大変だったのは部材選びでした。小さなサンプルから全体の雰囲気が想像できず、家のキッチンに置いてみたり、デザイナーに遠くに立ってもらって「陽が当たると色の見え方が変わりますよ」などアドバイスをもらったり。時間は掛かったけれど、どの過程も楽しかったそう。
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積極的にスマートホームを取り入れた
より快適な暮らしを求め、照屋さんはスマートホームを上手に取り入れています。
電気はスマートライトを採用し、スマートスピーカー「Amazon Echo」でコントロール。朝起きて「おはよう」と言えばカーテンが開き、構造上朝日の届きづらい箇所は電気が点灯するようになっています。
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とはいえ、将来的にこの物件を売却した場合のことも考え、スマートホーム機器がなくても使える通常の照明ソケットやスイッチも設置。積極的に家電を取り入れる上で今後の家具の配置が変わる可能性も見越し、全ての部屋の4隅にコンセントを設けるなど、将来の家電計画まで見据えているのは、さすがITを専門とする照屋さんならでは。
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例えば玄関の下足収納の下にもコンセントを設置。小型のスマートスピーカーを設置し、帰宅・外出時に玄関からのスマートホームの音声操作に対応する。
住まいを豊かにすることの良さに気づいた
引き渡し後、照屋さんの暮らしはどのように変化したのでしょうか。
「人生で初めて観葉植物やアートを買いました。先日から犬も飼い始めて。この3つは、リノベしたことで、住まいを豊かにすることの良さを実感したからこそしたことだと思います。」
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家づくりのコンセプト決めで理想の暮らしのイメージした時に、「休日は、公園で緑やペットに癒されてリラックスして過ごす」ことが浮かび、飼うことを決めたマルチーズのオリバー君。
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以前から定期的に美術館には通っていたが、アートを購入することは考えたことがなかったよう。家づくりの過程で自宅に置くことに興味を抱くようになった。左から時計回りで、ルネ・マグリットの「Le Retour『帰還』」、・ヨハネス・フェルメール『デルフトの眺望』、バンクシー『Show Me the Monet』が帰宅を出迎えてくれる。
他にも、家電の色を統一したり、デザインにこだわって家具を選んだり。家づくりをきっかけに、家に関連するものにお金や時間をかけるようになったそうです。
「住まいが自分のものだと感じ始めたのかなと思います。賃貸や実家って、どこかで他人のものだと思っていたんです。でもここは、自分で考えて作った家なのでオーナーシップや愛着を強く感じますね。言葉で表現しづらいのですが、仕事が終わって家に帰ってきたときの素敵な空間にいる感覚は、今でもいいなと思います」
それまで家は「寝るための場所」でしかなかったという照屋さん。今では「暮らし」という言葉がしっくりくると話します。
最後に、リノベーションに興味を持っている方へ向けてコメントをいただきました。
「リノベには機能的な良さもたくさんあるけれど、それ以上に生活を豊かにする大きな価値があります。私は家づくりの過程も含めて、すごく価値があるものだと感じたので、そこも楽しみながら進められると良いかなと思います。そうすると、完成後に感じる価値も大きくなるはずです」
生活の課題解決を目的に始まった照屋さんの家づくりでしたが、コンセプトをしっかり考え、こんなにも豊かな暮らしが実現しました。「家づくりの過程も価値になる」という考え方は、リノベーションならではだと思いませんか。
リノベーションの醍醐味や難しさを体感し、「今後の仕事にいかしたい」と語ってくれた照屋さん。この体験が今後のお客様の家づくりにどういかされていくのか、とても楽しみです。
staff profile
照屋 遼
リノベる株式会社 カスタマーエクスペリエンス本部 プロダクトマネジメント1部 部長
英国ラッセル・グループの大学を卒業。業務・ITコンサルティング系のスタートアップに従事後、オンラインゲーム企業や自身のスタートアップでプロダクト開発、新規事業、法人経営を経験。前職では画像系AI(機械学習)コンサルタントとして活躍し、2019年にリノベる株式会社へ入社。
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