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#7‐3 間取り次第で家事が楽に!動線にこだわった「つながる住まい」_リノベーション編(リノベる。スタッフの家づくり)

連載企画「リノベる。スタッフの家づくり」では、中古マンション購入+リノベーションのワンストップリノベーションサービス「リノベる。」のスタッフの自邸づくりを紹介します。いつもはお客さまに提案する立場のリノベのプロが、どのように物件探しやリノベーションを行なったのか、ユーザーとしての迷いや悩みなどのリアルボイスと、プロならではのノウハウや工夫をお届けしていきます!

前回に続き、リノベる。元ライフスタイルコーディネーターで妻の脇野里美さんにインタビュー。

Data

・マンション(SRC・RC造)9階建4階部
・面積:97.64㎡
・築年数:築48年
・エリア:千葉県市川市
・家族構成:夫婦+長男(6)、長女(2)

最初にリノベーションしたマンションは、コンパクトで気に入っていたという脇野里美さん。二度目のリノベーションの設計プロセスはどのように進んでいったのでしょうか。

「前のいいところは残してリノベーションしたいなというのが前提としてありました。例えば、前はワンルームだったので誰がどこにいても繋がっているというか、会話ができる空間だったのと、同線もコンパクトで家事がしやすかったので、広くなることでその良さが失われないようにしたいなと思いました」

リビングからキッチン、全体に「つながりのある空間」が広がる。
回遊性を持たせた間取りで、動線に無駄がない。

子どもとの時間を豊かに過ごしたい

当時は子どもは1人でしたが、家族が増える可能性も考えていたご夫妻。「子どもが増えても楽しく過ごせて子育てしやすい家」というのもポイントだったそう。

例えば洗面は、子どもの手洗いや歯磨きをキッチンやリビングから見守ることができるように、家の中央に。実験用シンクと呼ばれる深いシンクは「靴も洗えるし、小さい時なら子どもを丸ごと洗うこともできます。リノベ界隈では割と人気が出てきています」

鏡の裏に収納がたっぷりあり、ごちゃごちゃしたものは見えないようにできる。

二度目ならではのこだわりポイント

一度目の経験と反省を生かした二度目のリノベーション。動線にこだわり、暮らしやすい家が完成しました。これからリノベーションを考える方にも参考になりそうなポイントを他にもいくつかご紹介します。

・広い土間タイプの玄関

広々とした土間ではベビーカーをそのまま置いたり、趣味のアウトドアグッズを置くことも。

「家族全員同時に靴がはけるので玄関が渋滞しないのがよいです。前の家は靴を履くのに渋滞して順番待ちみたいになっちゃうのが嫌だったので広くしました」

広々した玄関5.5㎡あり子供たちが三輪車にのったり縄跳びをしたりできる。

・扉には引き戸を多用

暑い夏と寒い冬以外は、窓と室内の扉を開けている脇野邸。「開き戸にすると風が吹いた時に「バン!」と閉まるのが嫌で。引き戸だと開けっぱなしで過ごせます」

玄関からすぐのワークスペースの扉は、窓の光がそのまま玄関に入るように、半透明のアクリル製に。障子のような柔らかい光が玄関に入る。

・あえて「ごちゃごちゃしてもいいスペース」を作る

「ごちゃごちゃが許されるスペース」として設けたキッチン裏のバックヤード。忙しい平日は「とりあえず」のものなどをここに置いて、週末に整理する。

「前の家はオープンな棚がドーンとリビングにありました。最初は飾り棚として頑張っていたのですが、だんだんと生活感がでてきて、、、私はおしゃれに維持できないことに気づき、反省を生かして今回は見せる棚みたいなのは一切やめました」

今は右半分を子どもたちの勉強スペースにしている。

・リビングの床材

リビングはキッチン・ダイニング含めて20畳。空間が広いのでそれに合わせるイメージで、床材は幅広(15cm)の板に。無垢のフローリングで踏み心地が気持ちよく、塗料も自然塗料のオイルを使用。

「天然の木の素材は呼吸をしているので、夏は水分を吸って、冬は水分を吐き出して天然の除湿器・加湿器になります」

・キッチンは作業スペースの広さを重視

「前の家が一面にコンロとシンクがついていて、料理中のちょっとした物を置くスペースがなかったので、コンロとシンクを分けるⅡ型にしてスペースを広く取りました。作業がしやすいので、料理の幅が広がりました」

キッチンの隣にダイニングテーブルを設置することで、
配膳がしやすくなったり子どものお世話がしやすくなったりする。

・洗面とキッチンを近くに

キッチン横の扉を開けるとすぐドラム式洗濯機が置いてある。

「洗面とキッチンが近いと家事が楽になります。洗濯物を回収して、すぐウォークインクローゼットに行ける動線にしました」

コンセプトは「それ10年後も好き?」

さらに、リノベーションのプロセス全体を通して軸となったのが、「10年後も飽きのこない家」というコンセプトです。

「例えば10年前の自分はアジアンテイストがすごく好きだったんですが、今はそんなでもない(笑)。自分の好きなテイストってどんどん変わります。この家はもしかしたら終の住処になるかもしれないと考えていたので、10年後20年後を見据えた住まい作りをしようと思っていました」

このコンセプトがあったため、数多ある選択肢の中で迷子になりそうなときも、ブレずに進むことができたようです。

「私は結構いろいろ見て『あ、これいいかも。あれもいいかも』みたいな感じになっちゃうんですが、夫が『それ10年後も好き?』という質問を毎回返してくるんです(笑)。そうやって立ち戻れるコンセプトを作っておくのはおすすめです」

「住まいづくりはエンターテインメントであってほしい」という脇野里美さん。リノベーションのプロセスをめいっぱい楽しんだ家で、家族のにぎやかな暮らしが続いています。

Staff Profile

脇野里美
リノベる歴12年。前職に新築マンションの外装設計に従事したのち、リノベるに入社。元ライフスタイルコーディネーターとして担当したお客さまは100名以上。

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